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メンデルスゾーン:交響曲 第3番 イ短調 作品56 《スコットランド》/ シューマン: 交響曲 第3番 変ホ長調 作品97 《ライン》(SACD/CD)

¥ 3,394 (税込)
  発売日:2017年3月20日     海外発送:不可
売り切れ

著者名/演奏者名:
オットー・クレンペラー(指揮)フィルハーモニア管弦楽団(メンデルスゾーン) ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(シューマン)
型番:
ESSW-90159 

本商品は人気商品につき、おひとり様2セットまでのご購入とさせていただきます。また、家庭での一般的な試聴用途の範囲を超えると思われる、同一のお名前、同一のお届け先への複数回のご注文などは、お断りする場合がございます(ご注文キャンセルのお知らせメールが送信されます)。また、海外への発送、転送サービスをご利用してのご注文も承れません。あらかじめご了承ください。

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●収録曲

●フェーリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ(1809-1847)
交響曲 第3番 イ短調 作品56 《スコットランド》
1 第1楽章 アンダンテ・コン・モートーーアレグロ・ウン・ポーコ・アジタート
2 第2楽章 スケルツォ(ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ)
3 第3楽章 アダージョ
4 第4楽章 アレグロ・ヴィヴァチッシモーーアレグロ・マエストーソ・アッサイ

●ロベルト・シューマン(1810-1856)
交響曲 第3番 変ホ長調 作品97 《ライン》
5 第1楽章 いきいきと
6 第2楽章 スケルツォ(きわめて穏やかに)
7 第3楽章 速くなく
8 第4楽章 荘厳に
9 第5楽章 いきいきと



[演奏]
フィルハーモニア管弦楽団(メンデルスゾーン)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(シューマン)
指揮: オットー・クレンペラー

[録音]1960年1月22日、25日、27日&28日(メンデルスゾーン)、1969年2月5日~7日(シューマン)、ロンドン、アビーロード第1スタジオ
[初出]Columbia 33CX1736/SAX2342 (1961年/メンデルスゾーン)、HMV ASD2547 (1970年/シューマン)
[日本盤初出]OS3019/OL3136 (1961年8月・9月/メンデルスゾーン)、AA8656 (1970年10月/シューマン)

[オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー]ウォルター・レッグ&ウォルター・イェリネク(メンデルスゾーン)、スヴィ・ラジ・グラッブ(シューマン)
[レコーディング・エンジニア]ダグラス・ラーター(メンデルスゾーン)、アレン・スタッグ(シューマン)
[Super Audio CDプロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア]杉本一家(JVCマスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CDオーサリング]藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説]諸石幸生 松沢憲

クレンペラー晩年の強靭な精神の輝きを刻印したロマン派の名交響曲2曲の名演。

■ESOTERICならではのこだわりのSuper Audio CDハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で確固たる評価をいただいている名盤復刻シリーズ。発売以来LP時代を通じて決定的名盤と評価され、CD 時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤を DSD マスタリングし、Super Audio CD ハイブリッド化を実現してきました。20 世紀最大の指揮者の一人、オットー・クレンペラー(1885-1973)が EMI に残した録音からもすでにマーラー:「大地の歌」(ESSE-90043)、フランク:交響曲&シューマン:交響曲第4番(ESSE-90048)の2枚をすでに復刻してきており、今回はメンデルスゾーンの交響曲第 3 番「スコットランド」とシューマンの交響曲第 3 番「ライン」というドイツ・ロマン派の名交響曲2曲の超弩級の名演を1枚にカップリングいたしました。

■巨匠最円熟期の輝きを記録したEMI録音
オットー・クレンペラーが 1954 年から1971 年にかけてフィルハーモニア管弦楽団(およびニュー・フィルハーモニア管弦楽団)と EMI に残した録音は、バッハからクレンペラーの自作に至るまで、17世紀~20世紀にいたるドイツ・オーストリア系の主要オーケストラ作品を網羅しており、波乱万丈の生涯を送ったこの巨人の晩年の世界的な名声を確立しました。特に 1956 年以降はステレオで収録され、クレンペラーの音楽の特徴である、対向配置にしたヴァイオリンの掛け合いの妙、各声部の立体感などがより鮮明に味わうことができるようになりました。クレンペラーの演奏解釈は、同時代のワルターやフルトヴェングラーのそれとは異なり、濃厚な感情表現にはきっぱりと背を向け、作品への陶酔を厳しく拒否し、あくまでも覚醒した目で古典的様式の範疇で作品を捉えているのが大きな特徴です。 ■晩年10年間の輝きの到来を告げる1960年の「スコットランド」 1960年1月に録音されたメンデルスゾーンの「スコットランド」は、ペーター・マーク指揮ロンドン響盤などと並んでステレオ初期における同曲の名演中の名演として高く評価されています。1960 年といえば、1958 年秋にチューリヒの自宅で重篤な火傷を負ったクレンペラーが 1959 年秋から演奏活動に復帰し、また精神的にも「躁」の状態にあったため、極めて精力的な活動が展開された年でもありました。1959 年までにすでにベートーヴェンとブラームスの交響曲全曲をフィルハーモニア管弦楽団と録音し終え、レコード面でもドイツの孤高の巨匠として圧倒的な評価を勝ち取っていたクレンペラーは、1960年の最初の半年だけで、「スコットランド」のほか同じメンデルスゾーンの「イタリア」と「真夏の夜の夢」、ハイドンの交響曲第101番と第98番、LP3枚分のワーグナー管弦楽曲集、R.シュトラウスの管弦楽曲集、シューマンの交響曲第4番、モーツァルトのホルン協奏曲全曲を立て続けに録音し、さらに5月には75歳の誕生日を盛大に祝っただけでなく、ウィーン芸術週間にフィルハーモニア管弦楽団と客演しベートーヴェンの交響曲全曲を演奏して、「真に正統的なベートーヴェン」と絶賛されています。いわば彼の晩年の輝きを告げる記念碑的な年であったのです。そうした心技両面における充実ぶりを反映した「スコットランド」は、十分な推進力を保ちつつ遅めのテンポ設定でメンデルスゾーンの音楽がスケール雄大に構築されていく演奏であり、対抗配置にした緻密な弦楽パートの絡み合いの美しさ(特に右から聞こえる第 2 ヴァイオリンの雄弁さ)、音量が上がっても金管に掻き消されず冴え冴えと明滅する木管パートの響き(特に第2楽章と第4楽章)が耳に残ります。第4楽章で長調に転じるコーダ(クレンペラーはこの部分の音楽を気に入らず、実演では敢えて短調のまま終えるように書き換えて演奏していました。当録音ではメンデルスゾーンの書いたとおりに演奏されています)の仰ぎ見るような巨大な造形はまさにクレンペラーの名調子といえるでしょう。

■最晩年の不屈の精神の強靭さを記録したシューマン「ライン」
その9年後、1969年2月に録音されたシューマンの第3番「ライン」は、クレンペラーによるシューマンの交響曲全集の掉尾を飾った録音でした。この時期のクレンペラーは 84 歳の高齢ゆえに体力が落ち、演奏にもムラが出てくるようになり、実演では必ずしも安定しない演奏が続くようになっていましたが、異形の演奏として知られるマーラーの交響曲第7番「夜の歌」、ベートーヴェンの交響曲第7番の三度目の録音、「ワルキューレ」第 1 幕など、録音面では衰えを知らぬ強靭な精神力を感じさせる個性的な演奏が残されています。この「ライン」も同様で、作品の要とも言えるホルンを強奏させた第1楽章に始まり、悠然とした運びの第2楽章、作曲者の心の襞が透けて見えるようなデリケートさを湛えた第3楽章など、時にオーケストレーションの改訂も辞さない独特の筆致で作品の本質が描き出されています。


■EMIの本拠地アビーロード・スタジオでのセッション
録音は2曲とも、1831に建てられ、1931年にEMIの前身のグラモフォン社によって録音用スタジオとして買収されたロンドンのアビーロード・スタジオ第 1 スタジオで行なわれました。スタジオながらもフル・オーケストラを収容でき、高い天井と適度な響きはクラシック音楽にも適しており、クレンペラーのEMI録音の多くもここで収録されており、録音会場の響きの特性を知り尽くしたEMIの録音スタッフによって、名手ぞろいのオーケストラからクレンペラーが引き出す独特の声部バランス、明晰な立体感が見事に捉えられています。デジタル初期から早々にCD化され、HS2088やartマスタリングなど、繰り返しリマスターされ、さらに2012年には本家アビーロード・スタジオにおけるリマスターでSuper Audio CDシングルレイヤーおよびSuper Audio CDハイブリッドとしても発売されている名盤です。今回の Super Audio CD ハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整されたESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。LP での発売以後、カタログからは消えたことがない名盤ですが、今回さらにリフレッシュされたサウンドでお楽しみいただくことが出来るようになりました。

■「20世紀半ばにおけるメンデルスゾーン解釈の最良の姿」

◎メンデルスゾーン《スコットランド》
「厳しくも冷徹なクレンペラーが、メルヘンのような《スコットランド交響曲》を愛し、名演奏を残しているのは信じられないほどである。晩年の彼のテンポは著しく遅かったが、そのテンポによってこそメンデルスゾーンのメロディの数々が深く息づき、成功の原因となっているのだ。第1楽章の憂愁味あふれる第2主題が良い例だし、第 2 楽章のスケルツォも、普通の速いテンポでは聴き逃してしまうような魅惑の花が次々と眼前を通り過ぎ、聴く者を愉しませてくれる。」(宇野功芳、『クラシック不滅の名盤 800』、1997年)

「ここに聴くメンデルスゾーンは、決してモノゴトの表面にだけ心を動かされているマイナー・ポエットのような存在ではない。ときに深い洞察力を持った心理学者であり、激しく鑿をふるう彫刻家であり、想像の世界に遊ぶ冒険家でもある。やはりこうしたクレンペラーのアプローチの方が、より味わい深い。」 (吉井亜彦、『ONTOMO MOOK クラシック名盤大全・交響曲編』2000年)

「(この演奏には)20世紀半ばにおけるメンデルスゾーン解釈の最良の姿が記録されている。序奏における重厚で粘りのある語り口はクレンペラーならでは。それがこけおどしに陥ることなく、内実を伴って深遠なる世界を形成している点はさすが。フィルハーモニア管がそうした巨匠風のアプローチにくらいついていく。それに続く世界の大きさも比類ない。」(岡本稔、『クラシック不滅の名盤 1000』、2007年)


◎シューマン《ライン》
「ゆっくりと歌ってゆく伸びやかな表現で、繊細に愛情を持って語っているような親しみを覚える。第1楽章のスケルツォはいかにもライン河畔に遊ぶ思いである。ゴシック風の構築を思わせる第4楽章ものどかで、ドイツ人の信仰というよりは、まじめな生活の喜びを感じ焦る雰囲気を持った演奏である。」 (『レコード芸術』1970年11月号、推薦盤)

「ここでは色調は暗くなり、リズムは重々しく、我々が日頃見なれているものよりはずっと巨大な表現に満ち溢れている。それも、誰もが見やすい舞台上で行なわれているのではなく、いうならば舞台の裏で、影の部分で行なわれているような、特殊な意味を持った表現と言えよう。」 (吉井亜彦、『ONTOMO MOOK クラシック名盤大全・交響曲編』2000年)

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