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S0904102073


CLAREX クラレックス JBL Project K2(S9800)専用スピーカーベース

¥ 197,400 (税込)
  発売日:2013年1月31日     海外発送:不可
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型番:
型番:SWB-4001NN

【残り僅か】

※金額には送料3,000円が含まれています。
※商品は2枚1組です。
お届け日のめやす:3〜4営業日

対応スピーカー:JBL Project K2 S9800

ヤマトコレクト便利用不可

 

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クラレックス「JBL Project K2 S9900」用スピーカーベースを聴く

Stereo Sound 2013年SPRING No.186掲載

低域の反応がよくなり、姿かたちが明瞭になる

 クラレックス(日東樹脂工業)から高品質アクリル(PMMA樹脂)製のスピーカーベースが登場した。オーディオボードの類は、経験された方も多いと思うが、その改善の度合いはだいたいにおいてケースバイケース。各種設置条件に左右されることも多く、うまくゆく場合もあるがそれほどではない場合も、さらに逆効果の場合だってある。

 ところが、このボードは本当に素晴らしいと思った。「もう元には戻れない」というフレーズが口を突いて出たほどに。

 資料には技術的な特徴や製造法が記されているが、なぜ音がよくなるのかはぼくの頭ではもうひとつ理解できない。しかし素材として優れることは何となく理解できた。ご存じのようにゴム系の振動吸収素材はエネルギー感まで吸収して生気のない音になりやすい。硬質な御影石や金属系素材だと逆に付帯音が伴なって華やかな音になりがちであると、このあたりの塩梅が難しい。

 JBLのK2S9900をアクリルボードSWB4001NEに載せて聴くと、床に直置きの時に比べてまったり感が減じて低音の反応がよくなり、姿かたちも明瞭になる。「……気がする」ではなくはっきり改善される。ベースやキック、コントラバス、ティンパニといった低音楽器は、床もエンクロージュアも本来の共振の伴なわない振動モードに近づくからか、量感は若干スッキリする感じだが反応が速くなる。だからといって高域が輝かしくならないところがまた素晴らしい。ゲイリー・ピーコック『峠の我が家』では、ウッドベースのたいそうリアルで迫力ある低音に、正直生理的な快感を覚えた。

文・和田博巳

一度使ったらもう外せない
クラレックスのS9900用スピーカーベース導入リポート!

HiVi 2013年3月号掲載



 1月号でJBLエベレストDD66000シリーズ用に開発されたクラレックス(日東樹脂工業)製スピーカーベースの発売をお伝えしたが、今度は筆者愛用のK2S9900とS9800(SE)用ベースが発売されることになり、1月下旬、ぼくの部屋でテストすることができた。

 安価な押し出し製法ではなく、手間のかかるセルキャスト製法を採るクラレックスのアクリル材は、そもそも品質の高さに定評があり、レーザーカッティングが可能で、気泡のできないそのアクリル材の特性を活かし、高級オーディオアンプのフロントパネルに採用例があるという。また、そのハイコントラスト性能を活かし、最近ではブルーライトカット機能付液晶保護シートに使われ、ヒットを飛ばしている。

 高級オーディオ機器に関心の深い同社商品企画室は、硬度をきめ細かく制御できる自社のアクリル材を工夫することで、大型スピーカーの音質をさらに向上させるスピーカーベースができるのではないかと考え、本製品の開発に着手したのだという。まず高分子系素材メチルメタクリレートを重合させて固形化した、普通の透明なアクリル板を試したところ、音が硬くて余韻も少なく、結果は好ましくなかったとか。そこで、拡散材の一種である特殊な粒子をアクリル板に充填、振動を熱交換して吸収する手法を採ることに。さらに可塑剤を投入し、その量を調整することでアクリル板の硬度をコントロール、音を聴きながらチューニングを重ねて製品版が仕上げられた。

 S9900用にカットされたスピーカーベースがぼくの部屋に持ち込まれ、スパイク受けを外してS9900を載せ、さっそくテストすることに。薄墨色のこのスピーカーベース、ぼくの部屋の利休鼠(灰色っぽい緑色)の壁と床とのマッチングもよく、見た目もすごくいい感じだ。

 ハイレゾファイルを中心にさまざまな音楽をじっくり聴いてみたが、DD66000用ベースをステレオサウンド試聴室で聴いたとき以上の目覚ましい音質向上効果が得られ、ぼくは本製品の導入をすぐさま心に決めたのだった。

 このスピーカーベースの効用としてまず指摘したいのは、低音がハイレベル記録された音源でときおり気になっていた、床鳴りがほぼ消えたことである。これはさほど床の強度が取れていないこの部屋最大の悩みだったので、この効果が確認できたことは、ぼくにとって大きな収穫だった。また、床鳴りが抑えられるのと同時に、ベースやキックドラムの音像のにじみが雲散霧消し、より澄んだ低音が聴けるようになることもわかった。

↑安全性に注意し、セッティングは3人がかりで実施。ベースの上にスピーカーをセットしたあと、細かな位置決めを再度行なった

↑ベースの天面に、わずかに凹みが設けられており、その中心付近にスピーカースパイクが位置するように直接セットした。ベースは、スピーカー本体サイズより15mmずつ幅広い寸法にカットされている

↑オーディオ再生はもちろん、AV再生でも好ましい変化を実感。山本さんのオレさまシアターで欠かせないアイテムとなったようだ


 聴感上の変化は低音だけではない。中高音の明瞭度も明らかに向上し、たとえばSHANTIの『ロータス・フラワー』ではコーラスの音数が増えたような印象も。また、聴感上のS/N感が向上するため、休止符での静寂の気韻が深まり、音楽のダイナミズムがいっそう高まる効果も確認できた。

 大型スピーカーから放射される強力な音響エネルギーを、充填した拡散材を動きやすくすることですばやく熱交換して吸収し、床へと伝わる振動を遮断すると同時に、その振動エネルギーをスピーカーに戻さない。このスピーカーベースの考え方の正しさがその音に見事に反映されていると実感した。今回の体験は、5万キロ走ったクルマのタイヤを新しいのに換装して、高速をぶっ飛ばしたときの驚きに満ちた爽快感に共通すると言えばぼくの感激がおわかりいただけるだろうか。S9900/S9800(SE)のオーナーで床鳴りに悩まされている方には、とくに太鼓判を押して本スピーカーベースの購入をおすすめする。

 なお、この振動抑制効果をきわめたアクリルボードの、パワーアンプなどの下に敷ける汎用品も追って発売されるという。こちらも完成したらぜひ試してみたいと思う。

文・山本浩司

高品位スピーカーベースの秘密を探る

HiVi 2013年4月号掲載


プロだから作れる音の工芸品

↑アクリル板の製造方法には、おもに押出し製法と、セルキャスト製法のふたつがある。前者は大量生産かつ安価な製造手法といえ、後者は高品位を実現できる可能性が高いが大量生産には向かないとされる。クラレックスは後者の製法の専業メーカーだ。


↑クラレックス製スピーカーベースの、振動制御の考え方を示す。入力された振動をベース内で熱に変換し、さらにベース表面で、振動を伝搬させつつ吸収させる仕組みだ


取材に協力いただいた方々
日東樹脂工業株式会社

↑代表取締役社長
樋口榮三郎さん

↑製品企画室 課長
佐野 創さん


 アクリル素材の製法は大きく、材料をローラーに流し込むようにして作っていく押出し製法と、ガラス板にはさみこんで1枚、1枚仕上げていくセルキャスト製法に分けられる。大量に安く作るのなら前者が断然有利だが、連続的につなげていくという製法上、硬さを求めると不具合が起こりやすく、柔らかさが求められる製品と相性がいい。
 これに対して後者は大量生産では後れをとるものの、アクリルの伝統的な製法で、素材の硬さに大きな影響力を持つ分子量の増減に対しても、自由度が高い。分子量の配分について言えば、10万から数10万レベルに制限される押出し製法に対して、セルキャスト製法であれば、数万レベルから数千万レベルまでコントロールできるという。
 分子そのものの量の制御、あるいは多彩な分子の組合せの手法によって、素材としての強度があげられるし、逆に柔らかさを追求することも可能。また複雑な光学的特性も素材のチューニングにより、高い精度で実現できるというわけだ。
 セルキャスト製法のスペシャリスト、日東樹脂工業(ブランド名はクラレックス)では、アクリルの密度、分子量を自在にコントロールし、量産化するための独自の技術、ノウハウを蓄積しており、液晶パネルの偏光板、導光板、そしてリアプロジェクター用スクリーンのブルーオーシャンなど、高品質の光学製品を中心に、数多く世に送り出している。
 「この技術をオーディオに活用したら、面白い製品が作れるのではないか」(製品企画室 佐野さん)、クラレックスのスピーカーベースの開発は、こんな単純な発想からスタートしたという。
 「以前、携帯電話のスピーカーとして、表示窓の部分を振動板にして、音を出してみてはどうだろうという話がありまして、実際に試作して、その音を検証したことがあったんです。この時、素材の分子量や厚さを変えながら、音質の検証をかなり徹底して行なったわけですが、その経験からスピーカーベースにアクリルを使えば、相当レベルの高い製品が作れるのでは、という感触がありました」(同社 樋口社長)
 携帯電話のスピーカーと大型スピーカー用のベース。一見、まったく別の世界のようにも思えるが、これが意外にも音の伝搬経路はよく似ているのだという。
 携帯電話用スピーカーは、画面部分に薄い空間(エアギャップ)を作って、ダイナミック型の小型スピーカーでアクリルを振動させて音を出す仕組だったが、スペーカーベースについてもいったん空気層を介して、アクリルに振動が伝わり、その音を吸収するという構成は変わらない。
 「材料の厚み、硬さなど、音のバランスがとりやすい、いいところが我々の知見として分かっていましたので、大型スピーカーとの組合せでも、この経験は役に立ちました」(佐野さん)
 試作は分子量にすると100万〜200万という標準的なアクリルからスタートしたというが、これは予想通り、NG。高域がキンキンしすぎて、どうにもまとまらない。次のステップとして、衝撃を吸収して熱に変換する特殊な粒子を混ぜてみたところ、結果は上々。高域がキンキン、カンカン耳につく症状は払拭され、帯域バランスの整った分解能の高い音が再現できるようになったという。
 素材として充分、実用になることは確認できた。が、高級スピーカー用となると、さらにその表現力に磨きをかけたい。
 「たまたまステレオサウンド誌に機器のセッティングの記事がありまして、ボードは、振動を中で吸収するだけでは充分ではなく、外側を伝搬して、はねかえる振動を抑える必要があると解説されていました。これだ! と、ピンときました」(佐野さん)
 熱変換用の粒子を単純に増やしただけでは、周辺からの振動を抑えるのは難しい。ノイズがベースの外側を伝搬して、スピーカーに戻り、その結果として音色を汚してしまうことになる。表面の振動を抑えるには、アクリル樹脂全体を柔らかい方向にもっていくことが不可欠。ただこの時、単純に柔らかくするだけでは、音の芯が甘くなり、クォリティ感が損なわれかねない。
 「粒子の量と材質、粒子も数種類を組み合わせて、いいバランスを地道に探していきました。データよりも実際の再現性が重要視されるわけですが、このあたりの考え方は我々が専門にする光学の世界とよく似ています。最終的なモノづくりの感覚も近いですね」(樋口社長)
 厚さ50・のJBLエベレスト専用ベースの場合、素材に含まれる粒子を均一に分散させるには、時間をかけて、ゆっくり、固めていくことが望ましい。実際、セルキャスト製法でつくり出した原板を3、4日かけて安定させ、その後に最終的な加工作業に入るという。
 「今回のスピーカーベースは厚みのある原板から50・もしくは40・に削りだして仕上げていますが、厚みの精度も慎重に追求しています」(佐野さん)
 このあたりの姿勢はまさに高級オーディオ機器に通じるものであり、品質に対する妥協は一切感じさせない。スピーカーの潜在能力を存分に引き出し、システムとしてのクォリティを押し上げる重要なコンポーネント。期待は高まる。

文・藤原陽祐

製品仕様

発送・不具合に関するお問合せ:株式会社 ステレオサウンド [email protected]

商品の仕様に関するお問合せ :日東樹脂工業株式会社 [email protected] ※土日、祝日、大型連休を除く

【ご注意】本商品の取扱いには充分ご注意ください。DD66000は142kg、S9900は81.6kg(いずれも1台、グリル含む)という質量がございます。移動および設置にあたっては、決して無理をせず、充分な人員で行なうか、もしくは専門家に依頼してください。搬出入・移動・設置にともなう事故、ケガなどについて、当社および日東樹脂は一切の責任を負いません。また、設置業者などの斡旋も行なっておりません。あらかじめご了承のうえ、お買い求めください。



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